子供の歯がグラグラする主な原因

自然な乳歯の生え替わり

子供の歯（乳歯）は、永久歯が下から生えてくることで根が徐々に吸収され、自然に動き始めて抜けます。
この現象は5〜7歳頃から始まり、12歳前後まで続きます。順番は一般的に下の前歯→上の前歯→奥歯の順で進みますが、個人差があります。

外傷（ケガ）による動揺

転倒やスポーツで歯をぶつけると、乳歯や永久歯が一時的に動くことがあります。
外見では軽く見えても、歯根や神経にダメージを受けている場合があります。
特に永久歯が完全に抜け落ちた場合は、できるだけ1時間以内に歯科を受診することが予後に重要です。歯を保存する場合は生理食塩水に浸け、水道水などの使用は避けてください。生理食塩水がなければ牛乳での代用可能が可能です。

虫歯や歯肉炎

虫歯や歯ぐきの炎症が原因で歯がグラグラすることもあります。乳歯の虫歯は進行が早く、放置すると永久歯の歯並びや咬み合わせに影響する可能性があります。
 

年齢別の乳歯の生え替わり時期と永久歯の生え方

• 5〜7歳：下の前歯（乳中切歯）が動き始めます。
• 6〜8歳：上の前歯や第一大臼歯が生え替わります。
• 9〜12歳：奥歯や犬歯の生え替わりが進みます。

乳歯の生え替わりには個人差がありますが、片側だけ長期間残っている、永久歯が異なる方向から生えてきた場合は歯科でのチェックをおすすめします。
 

症状別の正常・異常の見分け方

歯医者に受診すべき目安

• 歯のグラグラが続き、痛みや腫れがある
• 歯の色が変わった（灰色・黒色など）
• 膿が出ている
• 永久歯の生え方がずれている
• ケガで歯が大きく揺れている

乳歯・永久歯のケガ時の応急対応と受診までの流れ

 
ケガで歯がグラグラした場合は、次のように対応してください。

1. 出血がある場合は清潔なガーゼで押さえて止血
2. 揺れている歯を無理に動かさない
3. 永久歯が抜けた場合は生理食塩水で保存(なければ牛乳で代用可能)
4. できるだけ1時間以内に歯科を受診

乳歯の場合も、強い動揺や変色があれば早めに受診してください。

日常の予防とケア

• 毎日の歯磨き
• 甘いおやつやジュースの摂取制限
• 定期的な歯科検診（3〜6か月に1回）
• フッ素塗布で虫歯予防に努める

よくある質問

Q.乳歯がグラグラしているとき、無理に抜いてもいいですか？

 
A.無理に抜くと歯ぐきや永久歯にダメージを与える可能性があります。自然に抜けるのを待つか、気になる場合は歯科で相談のうえ抜歯を行います。

Q.永久歯が生えてきたのに乳歯が残っている場合は？

 
A.二重歯列になることがあります。この場合は早めに受診し、必要に応じて乳歯を抜くことがあります。

当院の小児歯科対応

• 成長に合わせた診療計画：乳歯から永久歯への移行期を記録し、歯並びや咬み合わせも定期的にチェックします。
• 家族で通える安心環境：保護者と一緒に通院できる個室診療で、土日診療にも対応しています。
• ケガ・急患対応：急な外傷や腫れ、痛みなどにも迅速に対応できるよう、柔軟な予約枠をご用意しています。お困りの際は、お気軽にお電話でご相談ください。
• 予防中心のケア：フッ素塗布やクリーニングなどを通して、虫歯予防に努めています。

まずはご相談だけでも可能です。お子さまの歯並びや生え替わりが気になる方はご連絡ください。